鮒ずし情報到着。この時、鮒ずしはとても贅沢な食べ物。というようなことを書きましたが、なにが贅沢って(本漬けの場合)炊いたお米を(つまりご飯だ)ふんだんに使う点です。ほかには塩、焼酎を使用するので、実質ご飯で鮒を漬けるようなもの。
この鮒を漬けたご飯、どうすると思いますか?食べるんだそうです。子供時分、鮒ずしの食べやすい部分から食べて慣れる練習をする。とはご飯部分なのだそうです。鮒本体は食べず、ふつうに炊いたご飯の上に鮒ずしを漬けたのご飯をのせて塩と熱湯をかけて食べるのが、「はじまり」だとのこと。ひぇぇぇ〜すごい!
熱湯と塩。このふたつにまつわる私の記憶は、自家製のおかきを塩を入れた熱いお茶にいれて食べることでした。これは年末に家で餅つきをし、おかきを作って、…なくなるまで毎日毎日飽きもせずあの手この手で食べる。という期間限定の食べ物でした。それはもう山のようにつくるのですが(古く大きい家の二階のほとんどを使っておかきを干すくらいです)私は単純に醤油をたっぷりつけて焼いて食べたり、油で揚げて塩をたっぷりふりかけて食べることが好きでしたが、祖母などはふやふやした食べ物が好きだったので、お茶&塩そこにおかき投入。の食べ方が定番で、それを私は『あんなにふやふやした食べ方のなにがいいんだろう』と内心思いながらバリバリとおかきを食べていたものです。鮒ずしのレシピを読んだだけで唾が出てくる友達同様、おかきの作り方、食べ方を書くだけで胃がキュッとなるほど、私にとって大好きな家庭料理のひとつ。
ここ3年ほど餅つきから遠ざかっているので、自家製おかきがなく寂しいのですが、たまに餅屋でおかきのモト(餅を切って干してあるやつ)を買ってきます。昨年、同居人にお茶&塩そこにおかき投入。を作ってやると(作ったのは私の父。父もふやふやおかきが大好物派で私と敵対している。)めちゃくちゃ美味ではまったらしい。えー?と思い、私も食べたけれど、まぁたしかにあんまふやふやにもならず塩が利いて、おかきからジュワッとお茶の味が出ておいしいかった。