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子育て、巣立ちシーズン到来。頭の上の方でビビビ、ジジジ鳴いていた。
有川浩さんの「阪急電車」
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 単行本
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今津線の中間にある小林駅(おばやし)ではツバメの話が出てきます。
私は本に出てくる沿線に住んでおり、もちろんミーハー心満載で出版されてすぐに読み、短期間に何度も読み返したりもしたのでした。そしてこれを読んだ時、読み返すたびに「あ〜小林周辺に住みたいなぁ」と思うのでした。
古い私立の学校があって、緑が多く残り、地に足のついたような駅の雰囲気。小林に関わりのある人(住んでいる人だったり、私立の学校に通う子の親だったり)のみんなが「何でもすぐ揃うって場所ではないけど住みやすい」など仰っていて、以前から魅力的な場所に感じていましが、なによりも説得力を持ち私に訴えかけてきたのは、有川浩さんの描く小林。
私には毎年楽しみにしている「ツバメスポット」なるものがあり、それは「毎年そこにツバメが巣を作る場所」なのですが、そのうちのひとつが母方の祖父母宅。そのうちのひとつが宝塚駅にほど近い場所。そのうちのひとつが…と続くのですが、私の幼少期のころを振り返るとツバメスポットはずいぶんと少なくなりました。震災を境に一気に減った。とも感じます。もちろん今もいくつか残っていたり、あらたなツバメスポットができたり。
楽しみにしている宝塚駅にほど近い場所。は去年から巣を作ることができないようにしてしまい、そこは商店が集まった所ですから巣を作らせないようにする理由は色々あったのかもしれませんけれど、有川さんが描いた(見た)小林のような道もあったんじゃないかなー。なんて、ツバメ贔屓の私などは思うどころか「これからは(巣を作らないようにした商店一群)不買運動」と、ささやかな腹いせ(まさに腹いせ以外のなにものでもなし)をしています。ときどき喉がカラカラな時なんかにはジュースとか買いたくなるんですが、とりあえずグッと我慢。マメにお茶持参せねばならないです。
写真は阪急宝塚駅で見かけたツバメヒナ巣立ちの練習の図。まだまだ食べ物は親にまかせっきりで、親が飛んでくるとビービーかしましかったです。こやつらは、私の知らないツバメスポットで元気に育っていたのでした。
*1:説明がわからなければ読んでください。