7月に入って一日の大半を外ケージで過ごしているカメですが、イシガメ女子のイコロケージだけやたら水が汚れるのです。理由は水草を食い散らかしているからにほかならないのだけれど、イコロはがっつき方も半端ではない*1のでたまにちょっとびびる。
水草にも好きな水草とたいして好きでもない水草があるようで、結局は全部食べるのですがとりあえずは好きなものから食い散らかしています。この時期はメダカ水槽の水草がドッと増えるのでイコロが食べてくれたらちょうどいいあんばいだし、びびる反面「ケージを汚すのが子供の仕事だとは思えないけど、たんと食いなされ食いなされ」とも思う。
カメの世話を一切しない同居人は宝塚歌劇が大好きで、よくセリフをマネ(同居人いわく「マネではなくレッスン」)して言っています。先日観劇に行った『殉情』(すごい演目名。春琴抄をベースにしています。)の中に「こいさんのお心の中には鬼が棲んではります」というセリフがあるのですが、同居人は私がカメケージの水替えをしたり世話をしていると「キリン子さんのお心の中にはカメが棲んではります」などと言ってウシシウシシ一人で笑っている。『殉情』では「そんなこいさんを尊敬している私の心にも鬼が棲んでいると思いました。」という感じ(実際にはもっと長い)セリフが続くので、マネをすると「そんなキリン子さんを尊敬している私の心にもカメが棲んでいると思いました。」となるはずなのですが、これは一切マネして言わないのでした。私がみるかぎり同居人の心にも(もしかしたら私以上に)カメが棲んでいると思うのですが、どうもそれを認めたくないようです。

*1:イコロは勢い良く人の手足をガブリとやるお方で、たまに血豆ができます。噛んで引きちぎったり、噛んでねじったり小技も利かせます。対する風雨はゆっくりとろとろしていて、人の手と粒(配合飼料)を区別しているのか噛まれたことがない。