近々(なかば強引に恩師の家におしかけ)凹版で木版画を摺らせてもらえることになり、凹版のやり方ってどうやるんだったっけ??思い出せない・・と恥ずかしい事態におちいる。ちょうど同席していた友達に聞いたら口をあんぐりあけ私の肩をバシッと叩いて「冗談やろ!?わるい冗談やでぇ」と言いだした。・・・・・・「いや全然冗談じゃないですよ。凹版の木版*1なんてめったにやるものじゃないし、私は今まで一度しかしたことなくて、しかもその時微妙にやり方を間違えて直前になって修正をしてですねー。直前ってほんま直前ですよ。さぁインクのせるぞ!って時に気づいて慌てたんです。こういうのって同じ間違いをおかしそうな予感がします。なんで冗談じゃなく教えてください」と言うと、散々私を(親愛をこめて)罵倒しつつまぁ丁寧なような適当なようなことを教えてくれた。聞きながら「あ〜聞いてよかったです。完璧間違ってました。うしゃしゃ。聞いてなかったらもーぜったいアカンことになってましたね。摺れなかったですね。うしゃうしゃ。」なんて喜んでいたら「しっかりせーよ」とほかの人にも言われごもっともと思う。
凹版の木版画はめったにできるものではないので(我が家にプレス機がないから)気合いが入る。同じ木版画でも凸版とはまったく違う表現法を試せるし(使用する板や紙、絵の具もすべて違う)銅板などともやはり違う表現になりとにかく楽しいのです。
今年はなにもできなかったという気持ちが強いので、凹版から再スタートを切れるのは面白いことになるかも。

*1:バレンを使う木版は凸版。凹版はプレス機を使う手法。木版画といえば凸版が主流。