yakuto2006-12-12

久々にCDを買う。チェリストの林裕さんのファーストアルバム。まだ聴いていないのだけど先々の楽しみができて嬉しい。年明けには林さんのホームページも開設されるらしい。今年の5月に林さんの存在を知った時から待っていたのだよ!
私は日常的に音楽を聴く習慣があまりなく、テレビも見たいものがない限り消しており、ラジオも同じくなので部屋の中で音楽が流れていることはかなり特別なことです。遠くから(どこかのお宅の方が弾いている)ピアノの音が耳に入ったりはしますがね。最近はお隣の子がにわかラッパーになっているので、その歌声を聴いています。かなり面白いラップです。
以前は日常的に音楽が流れている(流している)空間で過ごしていたのですが、いつの頃から「ちょっとしんどい」と思うようになりました。とくに立体物を作っている時は音楽を一切聴かなくなってしまいました。いや、絵を描く時は音楽を聴きながら描いたりしていたけど、立体に関してははじめから音楽を聴いていなかったなぁ。そういえば。・・・・・今、書きながら気付いたけれど、私にとって立体製作と音楽は相容れないものであります。何故だ?
この頃は音楽がイヤというわけではなく、聴く時は「聴くぞい!」と気合いを入れて聴くようになったとでもいうのであろうか?少なくとも楽しみ方が変った感じがします。数年後には今とは違う聴き方をしているような気もする。
あとはホールに行って聴くことが多くなりました。どうせ気合いを入れて聴くなら生演奏を聴きたい。と、思うようになったしね。安い席しか買えないけど、あの空間はたまらんものがある。
そして生演奏の楽しみを私に教えてくれたのはヴァイオリンを習う子供でした。私が聴いたのはその子が小学2年生〜4年生までの時の演奏。毎年クリスマスの頃に演奏を聴かせてもらっていたので、この時期になると思い出します。今は受験勉強に明け暮れているそうです。
それまでにもコンサートやリサイタルには行った事があったし、感動もし楽しんではいたけれど、しみじみと「いいなぁ。生演奏とはこんなに素敵なものなのか」と思ったのは、年々劇的に変化してゆく彼女の演奏だったと思います。年々どころか、練習していた音と本番で出す音が違ったりするのです(練習の時の方がよかった時もあったですよ)
コンサートの楽しみは演劇と同じで、今この時にしか聴けない音!空気!なんだという(ハッキリ言って当たり前の)ことを、彼女は私にあらためて気付かせてくれたのであります。それからはプロの演奏を数十倍楽しめるようになった気になっています。
話をチェリストの林裕さんに戻すと・・・先週の金曜日と本日の2日間、兵庫県立芸術文化センターでワンコインコンサートをされたのですが、私は両方のチケットを取ったです。とても楽しかった。5月に感じた林さんとは違う林さんがそこにはいたです(同じ林さんもいたけど)追々、林さんの魅力を書かねばなるまい・・・・。
それにしても芸術文化センターがやってくれるワンコインコンサート・・・私にとっては魅力的であるよ。家から歩いて行ける距離で、1時間ちょっとという短い時間に盛りだくさんの内容、気軽にいろんな演奏を聴こうという気になる。ワンコインコンサートを通してファンになってしまった演奏家もいるです(先月、演奏されたマリンバ奏者の宮本さんも素晴らしかった。私は打楽器が一番好きなので心躍ってしまった)
ただ、家から近いので「安い席だから散歩がてら聴きに行こうかな」が重なると大変な出費になってしまうことに気付き、慌てふためくのでした。