プルルルルルル。

鹿
鹿 posted from フォト蔵
奈良公園から少し外れたところで、なんとも神々しい場面に遭遇。鹿のところにだけ陽が当たっているのだよ。
鹿は草を食んでいたのだが、私と同居人が見ていると振り向いた。草食動物っていうのは視線に敏感なんだなぁ・・と、思いつつ写真を一枚。
宮澤賢治の作品に「鹿踊りのはじまり」という作品があるのだけれど、鹿をみると思い出す。なんとも愉快な作品で読めば読むほど味わい深い。(賢治作品は、み〜んな読めば読むほど味わい深いわけなのですが・・・)
鹿踊りのはじまりの中に、鹿が「プルルルルルル。」と鳴く場面があって、これには手を打ったというか膝を叩いたというか、そーいう鳴き方するよなぁ・・と、嬉しくなります。賢治はとにかく擬音の表現がすばらしい。今週に入って10回くらい読直してしまったよ。「プルルルルルル。」は二度出てくる。
奈良公園に行くたびに思うのだが、集団が好きな鹿もいれば、孤独が好きな鹿もいるのだな・・・ということ。当たり前といえば当たり前なのかもしれないけれど、いつも思うんだから仕方なし。あと、気がつけば鹿の写真を撮っている自分がいるのです。とくに正面から撮った顔写真と後ろ姿の写真をやたら持っている。
むかし「奈良シルクロード博」というのがあったのですが(正式名称の記憶間違いをしている可能性大)そのマスコットキャラクターが鹿と聖徳太子を合体させたようなキャラクターで(格好が聖徳太子で中身が鹿)私は大好きであった。で、震災まで親に買ってもらったキャラクターイラスト入りの提灯を大切に飾っていたものです。ほんとうにあのキャラクターは愛くるしい姿形をしていた。