責任を持つということは・・・

yakuto2006-10-17

実家にいる銀四郎(犬・12歳・男子)が以前使用したエリザベスカラー(動物が怪我をした時など、その傷口を本人?が嘗めたり噛んだりするのを防ぐために首に装着するもの)が役立つ日がきました。ちゃんと使ってもらえるといいなぁ。
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使用するのは銀四郎ではなく、ほかの子です。ニュースでご存知の方も多いと思いますが、広島ドッグパークで目を背けたくなるような虐待を受けた子達が使用しています。エリザベスカラーが必要という状況は、動物にとって非常事態です。銀四郎がエリザベスカラーを必要としたのは、散歩中に道路に落ちていたガラスで足を切ってしまったからです。
一瞬にして頭に血が上るような怒りや憤りを強く感じるのも事実ですが、怒って悲しんでいても事態が良い方向に行くとは到底思えないので・・・なにかの縁でこの事件を知ったのだし、ここは冷静になり向こうで今必要とし、なおかつ私たちが提供できるもの、私たちができることをしてみよう。という事になった次第です。これから先の事を深く考えもせず(長期戦になるでしょう)行動をおこすことは、じつはとても無責任なことなのかもしれませんが・・・・考える前に跳べ。です。(とくに私の母は・・いつもポジティブに「考える前に跳べ」の人です。尊敬します)
うちで生活した犬は銀四郎も含め、すべてが保護犬です。(我が家では「お金を払って犬を買う」という感覚がなかったからというのが第一の理由。なにか強い意志があった上での選択ではありません。ただ銀四郎を通して「飼うなら保護犬」という明確な意識が芽生えました。)
保健所から引取った子、保健所に入れられる直前で引取った子。私がはじめて一緒に暮らした犬は、前の飼い主が飼いきれなくなった老ポメラニアンでした。そのポメラニアンは前の飼い主に大変可愛がられていたようで、とても気性のいい子でした。でも順序立てて考えれば「可愛がられて」いたのに「飼いきれない」という理由から無責任に「捨てられ」我が家で余生を過ごした子なのです。
私にとってマック(ポメラニアンの名前)は、はじめての友達で思い出すたびに嬉しくなる子です。マックは私に幸せをくれました。いい思い出しかありません。でも、今は時々思います。マックはどうだったんだろうなぁ・・とか、責任を持つということはどういうことなのか・・・とか。
ちょっと目を向けたら広島ドッグパークの犬達に限らず、人からひどい仕打ちをうけている子はたくさんいます。それは犬に限りません。
話が長くなるので詳しいことは機会があれば書くとして・・実家にいるウサギのビビ(推定年齢5歳・女子)は、動物病院の先生が仰るには「ペットショップでかなりひどい、間違った飼育をされてきた。よく生きていたと思う」ウサギです。
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ひどい飼育を受けた期間はたぶん2年近くです。年齢がハッキリしないのでひどい飼育を受けた期間もハッキリしません。わかっている事は、その2年近くを取り戻すのは本当に大変です。大変だけれどビビは生延びてこうして一緒に生活しているのも事実です。生きていることは何かを取り戻せる可能性があるということだと思います。
すこしでも多くの動物や自然がよい形で過ごし残るために、その可能性や幸運をグッと引き寄せるにはどうしたらよいのかを考え、動きたい。
良い形で、たくさんの出会いがあることを切に願います。