こち亀

こち亀こちら葛飾区亀有公園前派出所)が30周年なんだそうですね。私と同い年じゃないか。(こち亀の連載は昭和51年9月にはじまったそうなので、私の方が半年ばかり年長であるよ)
はまぞうで「こち亀」で検索を行ったら、こんなモノがヒットした↓

両さん自転車 R/C

両さん自転車 R/C

しかも一度も連載を休んだことがないそうだ。まぁ(今はすこしユルクなったようだけど)あの厳しい週刊少年ジャンプでの連載だものな、休むことなんて論外だったのかもしれない・・・。そして作者の秋本さんは御歳53なのだそうだ。23の時から、こち亀・・・ほんとスゴイなぁ。偉業だよ、偉業。
こち亀の思い出といえば、過去(中学生の時)に入院した折、時間と元気があれば読んでいたマンガだ。
超こち亀 (ジャンプコミックス)

超こち亀 (ジャンプコミックス)

手塚先生のブラックジャックもそうだった。
ブラック・ジャック (17) (少年チャンピオン・コミックス)

ブラック・ジャック (17) (少年チャンピオン・コミックス)

こち亀ブラックジャックの共通点は「コミックス一冊を読み切るのに大変な時間がかかる」ということ。コマが小さい上に文字がおおく、ちゃーんと全部読まなくては楽しめないマンガだからね。当時の私は(かなり集中して読んでも)1冊読み切るのに丸々1時間かかったな。
病室にたくさん荷物を持ち込むわけにもゆかぬし、でもなにか手軽な娯楽がほしい。やりたい時にやれて、すぐにやめられる・・というモノというのはけっこう限られていて(刺繍などもってこいだけど、糸くずが問題)こち亀ブラックジャックは(私にとって)完璧に近いモノであったのです。
ゴミでない、手軽、基本的に読みきりの連続だからすぐに読むのをやめられる・・・しかも面白い。こち亀などは「無茶苦茶さかげん」と「1巻の絵が、私の知っているこち亀の絵とすごく違う」のが面白かったし、ブラックジャックは「万能でないところ」がよかった。手塚先生には感謝してもしたりないです。手塚作品では『どろろ』が一番好きだ。
どろろ(1) (手塚治虫漫画全集)

どろろ(1) (手塚治虫漫画全集)

ほんと私はこち亀ブラックジャックにはお世話になったと思う。退院しても愛読しました。(いつの間にか弟に全部持ってゆかれてしまったが・・・許せぬ)
この前、同居人に「こち亀が30周年をむかえるらしいよ」という話をすると、当然ながらヤツもこち亀を読んでいたので、こち亀話に華が咲いた。とくに4年に一度しか出演しない日暮さん(オリンピックの開催される年にだけ目覚めるのだ。もうこの設定が笑える)の話でおおいに盛り上がったよ。日暮さんいいよねぇ。
同居人と私は歳が8つ違うので「なんか微妙に話があわんな。私にとってのスケバン刑事といえば南野陽子だけど、こいつは斉藤由貴だもんな」などと思うことが多々あるのだが、こち亀はその壁を越えるのじゃ。私の両親(50代なかば)だって通じるし、高校生にだって通じるもの。
それにしても30年ってすごいわ。あと、日暮さんに長時間眠る方法を教えてほしい。