後々までたのしい〜その弐〜

yakuto2006-05-18

そしてテイスティングへ。
ワラビじゃないよ、これブドウ
ワラビじゃないよ、これブドウ posted from フォト蔵
↑ブドウ茎の上の方に小っちゃくブドウの房(まだ受粉していない)がついているのですが、おわかりになるかな?
私が好きであったのはシャルドネというワインのブドウの質がBランクで甘口仕上げ(高岡さんの評価はこちらのテイスティングの箇所をご覧になられよ!!→http://viteitalia.com/allaVignaMaggio2006.htm
味くらべというのは面白いと思います。私は「こっち好き」「こっち嫌い」「う〜ん、よくわかんないけどヘンな香りがする。でも肉料理と一緒に飲んだらヘンじゃなくなるかも」のレベルですけれど・・面白いです。少なくとも「ワイン嫌い」という感想は出ない。
個人的には美味しいと感じるか、感じないかって重要。とくに私にとってワイン(酒全般)のような「あんま飲まない」分野ではその威力は絶大である。なぜなら自分にあわない味をはじめに飲んでしまったら「あ〜ワイン嫌い」でその世界が終ってしまう可能性大。それ以上の発展はないであろう。今回のテイスティングでも「これだけを飲んでいたら、ワイン嫌いになっていたであろう」というワインがあったのでした。
ただですね、楽しい反面すご〜く疲れます。過去に日本酒やコーヒーのテイスティングをした時にも感じましたが、集中して味わうというのは非常に疲れる。美術館に行ったらドッと疲れるのと一緒。かならず疲労がつきまとう楽しさと心地よさなのである。
このテイスティング時のワイナリーの方のお話も興味深く、私のツボを突いたのは「コルクのジュウリョウセンベツ」の話であった。たぶん「重量選別」のことだと思う。良いコルク、悪いコルクがあって(私の聞き間違いでなければ)良いコルクは重量選別にかけられているのだ。たぶん重い方が良いんでしょうね(密度もキメも高いということだろうから)
そしてワインというのは(種類にもよるんでしょうけれど)グラスに残るんですね。膜というか、油のようにグラスにねっとりと残る。けっこうビックリしました。ワイン好きの方には当たり前のことかもしれんが、私には新鮮。
ブドウの出来(締まっているとか、味の濃度とか)でアルコール度数を変えるというのも「うっへ〜」であった。言われてみたら「なるほど」であるけれど、言われてみないとわからない。
とにかく楽しくて心が弾む一日であったのでした。
その余韻は今も続き、同居人とブドウの木の話ばかりしておる。果実酒というのは実に奥深いですよ。神戸ワイナリーの方はこの奥深さに虜になってしまったのですね。同居人が大好きなコーヒーも奥深いですけれど、「奥深さではワインにはかなわないかもしれない、むぅ」と唸っていたのが笑う。
ブドウの芽(茎)と葉
ブドウの芽(茎)と葉 posted from フォト蔵
その余韻・・・の証↓芽かきで落とした芽を持ち帰り(ハンカチに)染めてみました。
ノーマルハンカチ(下)染めハンカチ(上)
ノーマルハンカチ(下)染めハンカチ(上) posted from フォト蔵
もっと濃い緑色になると想像しておったのですが黄色であった。みょうばん媒染。芽がほとんど生の状態で染めに入ったので、乾燥させてから染めたら違った色になったかも。樹皮などを使うと赤になったかもしれません(カベルネ・ソーヴィニョンの色!!)・・・それ以前に持ち帰った量が少なすぎました。あと5倍〜10倍の量でやりたかった。よくばって持って帰ってこればよかったなぁ・・(恥ずかしくて無理!)
染液
染液 posted from フォト蔵
そして↑が染め出した染色液(煮出した汁のこと)の残りなのですが、発酵途上の白ワインに似ているかもしれません。
でもでもキレイな色が出て満足。染めあげている間、部屋中にブドウの香りがしていました。甘いというよりは酸味の強い香りでありました。ハンカチにも香りがほんのりと付きましたよ。