いやなんだけど〜その弐〜

昨日のワタクシの日記を読んで下さった方から情報メールが。
http://kamenokai.web.fc2.com/
ガメラと検証のページを読んでください。・・・・・こんなこと知りたくなかったよ。
私が想像していた以上に残酷なことがされていたのかもしれません。事実であれば映画に登場するカメさん、もうこの世にいない子もいるかもしれない。これを先に読んでいたら、とてもじゃないけど映画館には行けなかったです。
映画には同居人と行ったのですが、私の意見「生体は使うべからず」に対し同居人は「リアルな映像が欲しかったんでしょう」という意見でした。もちろん私は反論。実は「リアルな映像が欲しい」という言葉は私の心を逆なでする言葉なのです。この言葉を聞くたびに思い出す話がある。
どの本(雑誌)に載っていたのか、どの作品について、どの監督について、時期・・・すべて忘れてしまったのですが(誰か心当たりのある方は教えてください)ずっと前に丹波哲郎さんへのインタビューかなにかを読んだ時、丹波さんの意見に心が震えたことがあります。たぶんすごく古い話で、丹波さんが若い時の話だったと思う。
ある時、丹波さんに映画の話がきたそうだ。脚本を読んでいると海辺に犬の死骸が打ち上げられるシーンがある。そのシーンは保健所から子犬を引き取り薬殺し海辺のシーンを撮るんだとか・・監督いわく「リアルな映像が欲しい」から。その話を聞いて丹波さんは激怒。散々文句(意見)を言うが監督の「リアルな映像が欲しいから子犬を薬殺する」という方針を曲げる事ができなかった。丹波さんは映画の出演を断ったそうです。「あれは異常だよ。映画はしょせん作りもの。リアルに観えるように撮ることが大切であって、リアルな映像のために命を奪うなんて人としておかしいよ。俺はそういう考えは大嫌い。そいつの映画には一生でない」というような事を仰っていました。(うろ覚えだから、すご〜く間違って(私のいいように記憶して)いるかもしれないけれど、丹波さんが言ったことはこういう風なことだった)たしか作品名も監督名も名指しで仰っていた。
丹波哲郎さんは映画人として生きてきた方。その映画人が言う「映画は作りもの」はリアルな言葉だった。それがリアルって事だと思いました。インタビューから監督や作品にたいする怒りが滲み出ていた。それこそナマの言葉でした。この人信用できるなと思いました。その監督と丹波さん、どちらが「作りものの中のリアル」について真摯に考えていたんだろう。私は丹波さんだと思う。
ガメラでは薬殺まではなかったけれど、虐待のあげくの死はあったかもしれない。丹波さんのように(結局意見は通らなかったけれど)正面切って監督に意見する人はいなかったんだろうかと思う。体調不良になったケヅメリクガメの赤ちゃんを診察した獣医は何も意見しなかったんだろうか?黙認したのだとしたら、そんな獣医に診察してもらっている動物や、その獣医を信頼し通院していらしゃる方が気の毒だ。
何度でも書きますが、あの映画によって不幸なケヅメリクガメがこれ以上増えないことを、人の手前勝手で不幸な動物が増えないことを祈ります。