前置きが長い食い物のはなし。

この所、食い物の話題に偏った内容で恐縮なのですが、今日も食い物の話。
数年前まで私は食べ物の話はあまりしませんでした。あと、寒い暑い、お腹すいた、疲れた、今日は元気・・・など、そういう事もほとんど言わなかったです。これは（善し悪しは別として）幼少期の教育と環境がモノを言っていおり、特に食べ物に関しては｛食べ物の好き嫌いや嗜好を口にするのは卑しい｝という考えが頭から抜けないためです。身体面に関しては私は病弱でしたので、ヘンな話ですが｛意地で言わない｝というのもありました。たんに「疲れた」とは受け取ってもらえない環境だったからです。慣れというものはコワイもので今も言いません。そう、私は滅多に感情を剥きだしにしない子供でした。そしてそういう大人になりました。
こんな私が言うのもナンですが（いや、こんな私だから無邪気に書いてしまいます）・・・感情は（周囲に迷惑をかけない程度には。内容によっては周囲を巻き込んでも良し）素直に表現した方がいいと思いますよ、はい。
やはりですね｛意地で言わない｝なんてのは引っ掛かりであったり、抑圧だったりする場合が多いと思います。コンプレックスを持つのは悪。と言いたいのではありません。ただ、コンプレックスというのは遅かれ早かれ（時には先延ばしにしたりする）いつか正面から対峙せねばならぬ時が来ます。それをバネに飛躍できる時もありますが・・・反対に萎縮してしまう時だってある。相手が想像以上に大きく、立ちすくんで何年も動けなくなってしまう時だってあるでしょう。ただただ疲れただけで何の収穫もないパターンもあると思う。時には生涯をかけた対峙になってしまうかもしれない。ええと、何が書きたいかというと・・私は「コンプレックスを持つのは少ない方がいいんじゃない？」と思っています。少ないに越したことはない。持ってしまったら、対峙できる自分になるために（お互い）精進しよ〜ぜぇ。と思ってます。
・・・エライ真面目くさった話を書きましたが、私はこういう話しをするのが苦手です。何故なら上に書いたように｛意地でも言わない｝が身についているから。思っていても滅多に口に出さない。口に出すことはどこかで「みっともなくて、周囲に迷惑をかける。あまつさえ「この人も苦労してんだ」とか「ナイーブだ」とか思われたらたまったもんじゃねぇ」と考えているからです。まったく自意識過剰であるよ、フッ。口に出すとスッキリするという考えもありますが、私は口に出す方がストレスを感じ後悔と自責の念にとらわれます。あ、誰かの話を聞くのは「みっともない」なんて思いませんよ。むしろ敬愛すら感じます。
でも、まぁ、それ（意地でも言わない）を貫き通せばカッコイイかもしれんですね。武士は食わねどってヤツで。ここでグダグダ書いちゃったけどブログではこういう事も書こうと思っているので気張ってみました。それにしても夏目漱石は偉大だ（唐突に書きましたが、私の中では唐突でもなんでもなく、ココロの事を考える時、いつも漱石先生と宮澤賢治と辻征夫さんの事を考える。たまに違う人も登場する）
で、ワタクシ・・・貫き通すつ心づもりだったのですが食べ物に関しては、あえなく挫折。今では「食い物の話大好き」人間です。卑しいのケッコウ。これは以前東京で共同生活をしていた友達と同居人の影響。みんな食べ物の話大好き。食べること大好き。食べ歩き大好き・・・・この「好き」という感情は時に人を動かすのですよ。そして、私が年を取ったのも一つの理由だと思います。食べ物や食材をキッカケに（以前にも増して）色々な思い出が蘇ってくるようになりました。年を重ねるということは、何かを誰かを、深く懐かしめるようになることじゃないですかね？
・ ・・前置きが長くなりましたが（この前置きは一度書いておきたかったので、前置きとは言えない）食い物の話を・・・
我が家はカレーを基本的に作らないのですが、ここ最近作りました。ブラウンマッシュルームが手に入ったから。

124113942_db21325a56 posted by (C)キリン子
近所のコープにたま〜に売っているのですが、このブラウンマッシュルームがカレーに合うのですよ。ブラウンマッシュルームを食べたいがためにカレーにする状況。他の料理も作ったけどカレーが一番ブラウンマッシュルームの美味しさを引立てているのです。
カレーを２人分作るというのは至難の技というか、はっきり言ってウマくないです。カレーはたんと作った方が味が落着いておいしい。ですので、うちでは４人分作ります（それでもたった４人分かよ・・という気もするが）一日目はカレーライス。二日目はカレーうどんにして食します。写真の右上にガメラの足が写ってますねぇ。上の方に貼っている写真はカメクリームパン。すんげー大きくて食いでがありました。
前置きの方が長くなっちまったよ。