メダカ水槽に住んでいたヤゴちん

yakuto2006-03-29

我が家に8つもあるメダカ水槽のことをふたたび書きます。
屋外でメダカを飼育する場合の注意点としてトンボがあげられるそうです。トンボがメダカ水槽に産卵し、それが孵ってヤゴになるとメダカを食べるんだとか。なのでトンボ産卵対策のために水槽の上に網とかネットをのせたりします。我が家のある所はたいして大自然に恵まれてはいないところなので、はじめは「そんなにトンボって産卵に来るもんなのかな?」といぶかしんでいたのですが、来る来る。めちゃくちゃ来ます。大きいトンボ(オニヤンマは来なかったけど、シオカラとかそういうの)はビビビビッーという羽音を鳴らしながら毎日くるのです。ビックリしてすぐさま網をしましたよ。
しかしですね、ある日メダカ水槽の藻を観察していると奇妙な物体が動きました。「ぎゃ〜!」と恐怖におののきましたが、好奇心には勝てず藻をかきわけ奇妙な物体を捕まえました。動きはムカデのようなのですが全身ライトグリーンの美しい物体「こ、この形・・ヤゴじゃね?」
困りました。メダカがこの美しい色のヤゴさんに一網打尽にされるかもしれないけど、殺してしまうのもしのびない・・。とりあえず水槽に戻して(メダカ達よすまぬ・・)本屋に走りました。今のは本当にヤゴだったのかを確かめるために(ネット上でブログなんて書いているくせに、つい本屋に走ってしまう)
トンボの本・・・勉強になりました。やはり本ですよね。

トンボのすべて

トンボのすべて

トンボ入門

トンボ入門

正確な名前は忘れてしまいましたがメダカ水槽に生息しているのはイトトンボの一種。う〜む、やっぱりヤゴだったのか。しかし私の見たイトトンボのヤゴの体は細くて小さくて(なんせイトトンボだから!)どう考えてもメダカを捕食できるようには見えない可憐さでした。可憐に見せかけて実は獰猛・・という場合もあるでしょうが本当の本当にメダカより弱っちそうに見えたので、そのままメダカ水槽にいてもらうことにしました。
結局、メダカは減ることもなくヤゴもすくすく育ちお互い共存して暮らしてましたよ。よくよく調べてみると、イトトンボは微生物とか小さい虫?を食べメダカは食べないそうです(やはりあの小さい体では捕食できないんだよ)
そしてある日突然別れはやってくるのです(これが相場)メダカ水槽をフと見ると・・・あのヤゴが羽化しようとしている!
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それはそれは神秘的でした。見よ!この羽の美しさを。命そのものの美しさを!蝉の羽化、蝶の羽化・・・私はけっこう羽化現場に恵まれた人生?を送ってきたと思うのですがトンボの羽化も素晴らしかった。ありがとうヤゴちん(ヤゴちん=愛称)そして、さいなら。
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トンボは種類によってヤゴ時代が長かったり短かったりするそうですが(オニヤンマなどはトンボになるまで何年もかかるそうだ)うちのメダカ水槽に住んでいたヤゴちんは短かったです。それにしてもイトトンボはどうやって網をかき分けて産卵したんだろうね?私のガードが甘かったかな?
結局、ひと夏で3匹のヤゴちんが我が家のメダカ水槽から巣立ちました。
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ピントがあっていませんが、3匹のヤゴちんが残していってくれた抜け殻です。3つ共ずいぶん大きさが違うんですよ。後ろにあるデカイのはカマキリの抜け殻。カマキリの話もまた書きたいと思います。