ハッとする言葉。それを教えてくれた人。

地図って眺めているだけで楽しい気分になりますよね。我が家にはやたら地図があります。地図に良い思い出があるんだけどこれはまたの機会に。
地図上には当然ながら地名も記されており、それを眺め耳慣れない言葉にココロトキメカセたりします。そんでもって、その地名の意味がわかるとより一層感じ入ってしまうことがある。反対にガッカリする事もあるけどねぇ。
私のブログID(って言うのかな?)は「yakuto」・・「ヤクート」と読んでいただけるとありがたいですが地名から拝借しました。ロシアにヤクート自治共和国(現サハ共和国)という所があり世界一寒い所と言われているんだそうです。このヤクート、ブリヤート語(ブリヤート自治共和国(現ブリヤート共和国)という所もある)で「さいはてのさらにはて」って意味。はじめて知った時はハッとしました。静かでシンとした心持ちになった。の方が表現として正確かなぁ?違う本ではブリヤートモンゴル語だと記していました(書いているのが同じ作者なので、何かしらの発見があったんだと思う)方言の一種かもしれないですけれどね。

   
オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)

陳腐な言葉で書くと「なんて美しい言葉なんだろう」です。故・中島らもさんの著書「永遠も半ばを過ぎて」にも同じような印象を受けたのですが、ふたつに共通するのは「果て」「永遠」という言葉がすべてを表しているハズなのに「そうでないかもしれない」という可能性のようなモノを感じる点だと思います(とにかく私は勝手にそう感じている)
「さいはてのさらにはて」にあるもの・・私にとってのそれはパンドラの箱と同じく希望であると思っているのですが(たまに景色まで想像して楽しんでます)希望であろうとなかろうと、とにかく想像力をかきたてられる言葉です。
たぶん「ヤクート」を「ヤクート(最果てのさらに果て)」と呼んだ人たちは「あんなさっぶい所は人も動物も住むところじゃねぇ」と思いつけたんじゃないかなぁ?でも、げんに人も動物も生活しその土地を大切に思っている。それが希望じゃなくてなんなんでしょう?ふ〜珍しく熱血。
ヤクートという地名の意味を私に教えてくれた方は米原万里さんです。一度、講演会に行った事がありますがなんともいえない雰囲気の持ち主でした。その米原さん、今現在闘病生活をされているのですが(最近ニュースが入ってこないので心配でたまらない)米原さんに希望を。米原さんにもしもの事があったら、私と同居人は本当にガックリと落込んでしまいます。
うちのカメ達の名前の候補に「ヤクート」も「オリガ」もあがりました。一番小さいイシガメは女の子だったら「オリガ」に改名しようかと思ったりもしています(今はイコロという名前)