木版画搬入。あ〜間に合ってよかった。ちゃんと兵庫にいてよかった。でも、額につけるヒモを一本忘れて難儀したのでした。ガックリ。
ここ何年かカメばっかり(外向きには)出しているのですが、今回はニホンザリガニを出した。ザリガニが大好きな人*1に、ザリガニのこととザリガニの写真を提供してもらって、試行錯誤をしたもの。ザリガニ大好きな人は出来をとてもよろこんでくれて、私も課題が残ったにせよかなり満足しているので、出せたのは嬉しかった。
このザリガニの出来を左右したのは、ザリガニ大好きな人のおかげだと思う。もうそれが90%くらいしめてると思う。好きな人が語るザリガニのことや、写真って本当にすごいんです。尊敬もするけど、それ以上に「ほんと好きなんだなー」と微笑ましくなるのでした。その好きに近づきたい。その気持ちで作った気がする。
私のカメ好きも「微笑ましい」ものなのかもしれないと、今回の搬入で思った。何人の方に「カメを裏切ったの?」とか「ザリガニに宗旨がえ?」とか言われた。周囲の人が私はカメ。というカラーを作っているのだなぁ。ちょっと面倒でもあり、嬉しくもあり。
その中に「数年前に見せていただいたものとは随分変わりましたね」と話しかけてくださる方があって、その人とは先日はじめて話したのでビックリした。「それ違う人じゃないですか?」って聞いたら、「いえいえ以前から存じ上げていたんですよ。楽しみにしてるんだけど、出したり出さなかったりの人だから、今回は出されるんだなって思ってました」と言われびびった。発信していたら私が知らないところで見てくれている人、おぼえてくれている人、記憶してくれている人がいるんだって思った。はずかしいけどうれしい。今回は特にそうやって声をかけてくれる方がいて「ああ!あなたがキリン子さんですかぁ!お噂もよく聞くし作品も存じ上げていたんだけど…そうなんだぁ!!」とか「お体が丈夫じゃなくて多く作れないと聞いていたから…今回は出されてるな。って思っていたんですけど、あなたでしたかぁ」などなど…本当にびっくりした。
やる気が出るというよりは「悪いことできないな」と思った私は、どんな悪いことをしようとしてるんだろう。と内心思いました。

*1:正確にはザリガニを専門とする研究者