yakuto2008-04-09

いつも木版画用の紙を頼んでいる武生にある工房にお邪魔したのだけれど、その工房の近くに小次郎と名のつく場所が点在し「ここって小次郎のいわれがあるところなんですか?そういや越前ですもんね、小次郎さんは。」と(同行の人に)聞く。するとこちらが期待していた以上の事を教えてくれる。その知識量たるやさすがでありました。むにゃむにゃ話しながら*1歩いていたら地元の人も会話に加わり小次郎さん&小次郎さんのモデルになったと言われている人物は大人気でした。
それらの話は(有名な桜を目指して←せっかくここまで来たんだからというスケベ心をだして)軽い山登りをしながらしたのだけれど、地元の人はあまり登らないところらしい。「あぁ、名所っていうものはそんなものですよねぇ。ぼくも家の近所のことってあまりわかりませんわ〜。」などと同行人と地元の方が話していたけれど、私は登るのに必死で無言。心の中で『どうして今日は登っているんですか?どんくらい久しぶりなんですか?もしかしてはじめて登るんですか?』と地元の方に聞いていたけれど、しょせん心の中のつぶやき聞こえるはずはねぇ・・・・・・すると「今日は小学校の遠足以来ひさびさに来た。」と話し出すではないですか。私が見るかぎりその人は70を越しているように見えたので、そりゃ〜あんま登らないね。
目的の工房では職人さん方の仕事にただただ見とれるばかりでありました。紙漉きの風景は機織りととても似ているといつも思います。毎日の喜びも悲しみも紙に閉じこめているのかもしれない。写真は工房にはめてあったガラス窓。たいへんモダン。

*1:口に出してみて思ったけど小次郎って名前はヘンだの、日本刀のチタンの含有量についてだの。雑談というのは色んなところに話がとぶのが面白く、はては(古墳の話から)恐竜博物館に話題がうつる。